衣装によって 歴史・物語を紡ぐ
『ゲームの衣装デザイン』では、時代を超えて、ファッションの豊かで多彩な歴史を紹介します。象徴的な時代の衣装とその社会的意義については、後半の章で詳しく説明します。現実と空想の世界を基に、プロット・シナリオ・ビジョンに関連する衣装/キャラクター開発に焦点を当て、シルエットや各時代の美学について見ていきます。衣装デザインの調査では、歴史的、幻想的、未来的な影響を探ります。
本書では、各時代のスタイルシートを紹介するだけでなく、衣装デザインの創造的な問題解決や、デザインの原則にも触れています。それはプロジェクトを通じて行われ、リサーチスキルを身につけながら真のデザインを構築・実践していくユニークな内容です。
【主なポイント】
・既存の再現だけでなく、デザインの原理を理解して、衣装に応用する方法を学ぶ
・歴史、ファッション、コスチューム、文化的影響を総合的に理解、物語のあるキャラクターをつくるコツを知る
・クリエイティブな問題解決方法を学び、オリジナルの衣装を作れる力を養う
・キーワードやスタイルシートを用いたトレーニング、歴史的事例の引用、強力なビジュアルで読者をサポート
【対象読者】
ゲーム制作関係者、デザイナー、コンセプトアーティスト、3Dアーティスト
※本書は『Costume Design for Video Games』の日本語版です
Sandy Appleoff Lyons(サンディ・アップルオフ・ライアンズ)は、ラグーナ・カレッジ・オブ・アート&デザインのゲームアート専攻の創設者であり、前学科長です。現在はArt of Game Design MFA(美術学修士課程)を創設し、学科長を務めています。衣装に物語をつくり、どんな分野にも適用できる強みを生み出すため、プロセスを組み合わせたユニークなアプローチを実践しています。
01. ゲームの衣装のパイプライン
02. スタイルシート
03. キャラクターデザインを考える
04. デザイン
05. 不死者の創作プロセス
06. ひだの描き方
07. リサーチ
08. 3D に変換する
09. エジプト(紀元前3000 – 紀元前600年)
10. ミノアとギリシャ(紀元前2900 – 紀元前300年)
11. エトルリアとローマ(紀元前800 – 西暦400年)
12. ビザンチン/中世前期(西暦300 – 1300年)
13. 中世後期(西暦1300 – 1500年)
14. イタリア ルネサンス(西暦1400 – 1600年)
15. 北方ルネサンス(西暦1500 – 1600年)