第1特集
『映画HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』
『プリキュア』シリーズ15周年の記念映画となる本作。現在放送中の『HUGっと!プリキュア』と初代『ふたりはプリキュア』が力を合わせて戦うことで注目を集めている。監督を務めるのは『映画プリキュアドリームスターズ!』(2017)でも監督を担当した宮本浩史氏。今回は宮本監督と東映アニメーション デジタル映像部に詳しく取材した。
- Introduction
これまでの技術と知識を活かし“初代”と“最新世代”が一緒に大活躍
- Character
これまでのノウハウが蓄積されたキャラクターモデル
- Background
クリスタルが散りばめられた不思議なミデンの高地
- Animation
プリキュアたちの複雑で華麗なアクションシーン
- Effect
プリキュアたちを襲うミデンの群れをHoudiniで表現
- Composite
さりげない演出で感情を動かすコンポジットワーク
- Pickup!
さらに導入が進んだデジタル作画
Character
これまでのノウハウが蓄積されたキャラクターモデル
『ふたりはプリキュア』のキュアブラックとキュアホワイトは本作のために、宮本監督自らが新たにモデリングし直している。メッシュの割り方については『ドリームスターズ』のモデルを踏襲しており、のびやかな表情や動きが印象的だ。
Background
クリスタルが散りばめられた不思議なミデンの高地
物語の主な舞台になるのはミデンがつくり上げたクリスタルの乱立する広大な「高地」と、そこにそびえる城のような建物。これらがどのようにつくられたのか紹介しよう。
第2特集
エンバイロンメント 2.0
現代の4KやPBRベースの背景制作は非常にカロリーが高く、従来型の手法だけではまかないきれなくなっているのが現状だ。ここでは背景アーティストたちを後押しするべく、新しい強力な武器となるようなモダンな技法について紹介する。
- Weapon 01 PHOTOGRAMMETRY
フォトグラメトリーを活用したフォトリアルな神社アセット
- Weapon 02 PROCEDURAL
プロシージャルでつくる物理ベースマテリアル&アセット
- Weapon 03 Dynamic Material Layering
『NOSTALGIC TRAIN』を支えたダイナミックマテリアルレイヤリング
Weapon 01 PHOTOGRAMMETRY
フォトグラメトリーを活用したフォトリアルな神社アセット
UE4を中心に、ゲームの背景制作において多くの経験と高いスキルをもつ中村基典氏。自主制作作品としてUE4マーケットプレイスに出品している神社アセットは、日本国内にとどまらず、海外からも高い評価を得ている。ここではそのフォトリアルなルックを実現したキーとなる技術について解説してもらった。
Weapon 02 PROCEDURAL
プロシージャルでつくる物理ベースマテリアル&アセット
ノードベースのテクスチャ作成ツールとして非常に有用なSubstance Designer。ハードルが高いと思われがちだが、最近ではノウハウが共有されるようになってきた。ここでは、Substance Designer初級向け電子書籍を刊行しているぽこぽん丸。氏に、書籍の内容から一部抜粋してプロシージャルな制作手法についてご紹介いただいた。
特別企画&連載記事
短期連載
- アカツキ ロジカルクリエイティブ Logic 01
アカツキ ロジカルクリエイティブ
Logic 01 物語体験にフォーカスしたイラスト制作
「心が動くワクワク体験を届ける」モバイルゲームの開発・運営や、リアルな体験を届けるライブエクスペリエンス事業などを手がけるアカツキ。今回から全6回にわたり、主にモバイルゲーム開発におけるロジカルな考え方やコンセプトワークを中心に、同社のデザインにおける考え方を連載形式でお伝えする。
HOT STUFF
- Cinema 4D R20 レビュー
- PS4ゲーム『CRYSTAR -クライスタ-』
- 『八方睨み鳳凰図3D』
PS4ゲーム『CRYSTAR -クライスタ-』
「泣いて戦うアクションRPG」という独創的なゲームジャンルを表明する本作は、フリューより2018年10月に発売された新規オリジナル作品だ。求められる以上のこだわりを見せる一方で、単純作業は徹底して効率化し14ヶ月、社内21名(+社外協力者数名)で本作を開発したジェムドロップに話を聞いた。
SERIAL
- Game Graphics Studio
- アニメCGの現場
- VFXアナトミー
- 世界大諸説史
- Phoenomenal Things
- 画龍点睛
- NEO ACT
- アニメーションスタイル
- ACADEMIC meets INDUSTRY
- 20人に聞く
Game Graphics Studio
『ウイニングイレブン 2019』
日本国内のみならず、ヨーロッパや南米でも高い評価を受けているサッカーゲーム『ウイニングイレブン』シリーズ。さらなる進化を遂げた最新作『ウイニングイレブン 2019』のグラフィックス制作に迫る。
アニメCGの現場
『INGRESS THE ANIMATION』
本作のアニメーション制作に挑んだのは、最先端のIT技術をアニメーション制作へと活かす、新鋭のCGスタジオ クラフター&クラフタースタジオだ。アニメ化にあたり、原作であるNianticから出された要望は「『Ingress』のもつ思想を作品に反映させる」こと。「テクノロジーを通して、現実世界の素晴らしさを感じてほしい」という創業者の信念を、世界中の視聴者に届ける使命を担った。
VFXアナトミー
映画『ラプラスの魔女』
累計発行部数120万部突破のベストセラー小説「ラプラスの魔女」を、三池崇史監督が映画化した。VFX制作は、太田垣香織VFXスーパーバイザーが率いるオー・エル・エム・デジタルの実写VFXチーム。同社は三池監督作品の大半を制作していることでも知られるが、太田垣氏のチームも『ヤッターマン』(2009)、『テラフォーマーズ』(2016)、『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』(2017)といった、VFXヘビーな作品はもちろんのこと、一連の三池作品のVFXを担当し続けている。