第1特集
映画『天気の子』
映画『君の名は。』(2016)から3年。今夏、新海 誠監督待望の最新作『天気の子』が公開された。「新海ワールド」の特徴でもある、美しい色彩で描き出される作品世界は、本作でさらに磨きをかけている。本特集では、色を組み立てていく「色彩設計」、雨などの表現を下支えした「VFX」、最終的な画を作り上げる「撮影」を中心に、Google Earth Studioの活用事例なども交えて、制作の舞台裏に迫る。
- 観測 #001
色彩設計
- 観測 #002
Google Earth
- 観測 #003
VFX
- 観測 #004
撮影
観測 #001
色彩設計
新海監督作品の特徴のひとつに、繊細な「色遣い」がある。緻密に描かれた美術背景や演出に合わせて、キャラクターや小物の色を決めるのが「色彩設計」だ。ここでは、助監督・色彩設計を務めた三木陽子氏に、色彩設計の視点から本作における「色」の秘密について聞いた。
観測 #004
撮影
本特集のフィナーレを飾るのは、美術背景・作画・VFX・3DCGなどの各種素材に様々な処理を加え、最終的な画をつくり上げていく「撮影」パートだ。これまで紹介してきた「天気」の表現を中心に、撮影監督を務めた津田涼介氏(TROYCA)、そして各カット担当者が本作におけるこだわりの画づくりを解説する。
第2特集
デザインビジュアライゼーションの今
建築・製造業におけるデザインビジュアライゼーションの最新事例を紹介。エンターテインメント分野とノウハウが共有しやすい画づくりの工程を中心に、各社独自の考え方や建築・製造業ならではの制作技法について語ってもらった。
- 内観建築×Maya & Unity
積木製作とUnityによるインタラクティブデモ Unity Japan Office プロジェクト
- 外観建築×3ds Max & V-Ray
一級建築士事務所・ATA企画CG Teamの思考を探る ストーリーが見えてくるCGパース
- 自動車製造×VRED
Hondaの最新デジタルクリエイション VRへの取り組みとコンセプトカー事例
内観建築×Maya & Unity
積木製作とUnityによるインタラクティブデモ Unity Japan Office プロジェクト
ユニティ・テクノロジーズ・ジャパンのオフィスの一部をフォトリアルなCGで完全再現し、バーチャルウォークスルーできるインタラクティブコンテンツとして公開、さらに各種制作データも無償配布予定という、何とも太っ腹な試みが本プロジェクトだ。Unityでのビジュアライゼーション品質と、その制作の裏側の一端を紹介しよう。
外観建築×3ds Max & V-Ray
一級建築士事務所・ATA企画CG Teamの思考を探る ストーリーが見えてくるCGパース
デザインビズといえば誰もがまっ先に思い浮かべる建築のCGパースにおいては構造物としての整合をとった高品位なビジュアルを短期間でつくらなければならない。一級建築士事務所・ATA企画CG Teamでは、豊富な建築知識と3DCGの高い技術力をベースにクライアントやターゲットに響くストーリーを突き詰め、画の中に込めている。
特別企画&連載記事
HOT STUFF
- 『ドラゴンクエストウォーク』発表PV
- ビジュアルデザイン『The origin of life』
- スマホアプリ『王子様に急接近AR』
『ドラゴンクエストウォーク』発表PV
ドラゴンクエストの世界と化した現実の世界を、自らが主人公となって歩き、冒険を進めていく。そんなゲームコンセプトを、一般人が偶然撮影した目撃映像としてビジュアル化したのが本作。一連のCG・VFXワークをリードしたMARKの中核スタッフたちに、その画づくりを語ってもらった。
スマホアプリ『王子様に急接近AR』
ジークレストより7月にリリースされたアプリ『王子様に急接近AR』。女性向けスマホパズルRPG『夢王国と眠れる100人の王子様』のフロスト王子が目の前に登場してくれるARアプリだ。今回は開発にあたった「イケメンテックラボ」のメンバーに詳細を取材した。
SERIAL
- Game Graphics Studio
- VFXアナトミー
- 世界大諸説史
- Phenomenal Things
- 画龍点睛
- NEO ACT
- アニメーションスタイル
- ACADEMIC meets INDUSTRY
Game Graphics Studio
『ASTRAL CHAIN』
プラチナゲームズ制作による新作アクションゲーム『ASTRAL CHAIN』。生体兵器“レギオン”と共に戦う“デュアルアクション”が特徴で、漫画家の桂 正和氏がキャラクターデザインを手がけたことでも注目を集めている。キャラクター制作から世界観まで、詳しいメイキングを紹介したい。
VFXアナトミー
映画『東京喰種 トーキョーグール【S】』
今回の舞台は、原作の中でも特に高い人気を誇る〈月山編〉の〈喰種レストラン〉である。月山 習(松田翔太)は、美食家〈グルメ〉と呼ばれる史上最悪の喰種。半喰種であるカネキこと金木 研(窪田正孝)の香りに魅了された月山は、ただならぬ執着を見せ、カネキを喰らうためにはどんなことも厭わない。そんな宿敵月山とカネキたちとの壮絶なバトルアクションを描いたのが本作だが、一連のVFXワークは前作からひき続き、桑原雅志VFXスーパーバイザー兼VFXプロデューサーと、桑原氏が代表を務めるビジュアルマントウキョーがリードした。
アニメーションスタイル
物を押す・引く篇
今号から、ドアを開けようとする動きをつくっていきたいと思います。物を押したり引いたりする際の基本的なポージングや、そこでの注意点を詳しく解説していきます。また、カートゥーンアニメーション調の演出も盛り込んでいるので、演技をより面白く印象的に見せるためのポイントについても説明していきます。様々な場面で使えるテクニックがたくさん出てくるので、ぜひチェックしてみましょう!