第1特集
進化するゲームグラフィックス
2019年も注目タイトルのリリースが続く日本ゲーム業界。今回はその中から『デビル メイ クライ 5』、『LEFT ALIVE』、『ルルアのアトリエ 〜アーランドの錬金術士4〜』の3タイトルをピックアップ。タイプが異なるそれぞれのメイキングを深掘りする。合わせて、リアルタイムレイトレーシング技術とHDR映像の最新動向も紹介。進化するゲームグラフィックスの詳細を解説していきたい。
- TOPIC COLUMN最新ゲームグラフィックス技術動向〜どうなるリアルタイムレイトレーシング技術&HDR映像技術〜
- GAME 001デビル メイ クライ 5
- GAME 002LEFT ALIVE
- GAME 003ルルアのアトリエ 〜アーランドの錬金術士4〜
GAME 001デビル メイ クライ 5
11年ぶりにナンバリングタイトルとして発売された『デビル メイ クライ 5』。自社エンジンである「RE ENGINE」をフル活用して、徹底したフォトリアルが追求されている。フォトグラメトリーにリアルなキャラクターのアクション、3DモデルでつくられたUIなど、カプコンこだわりのグラフィックスを徹底取材した。
GAME 003ルルアのアトリエ 〜アーランドの錬金術士4〜』
「アトリエ」シリーズ最新作となる『ルルアのアトリエ 〜アーランドの錬金術士4〜』。今回の主人公は錬金術士・ルルア。母親にロロナをもつルルアの物語とあって、歴代シリーズファンの注目度も高い。キャラクターデザインはシリーズお馴染みの岸田メル氏で、懐かしくも新しいアーランドの世界観が表現されている。
第2特集
VRミステリーアドベンチャーゲーム『東京クロノス』
VRの魅力は、その没入感。自分が愛する作品の世界へ入り込んでみたいという、誰しもが一度は抱くその願いをVR×アドベンチャーゲームという座組みで実現させたのが本作。アニメで培われた表現技法を採り入れることでモバイル端末でもVRへのフルダイブを可能にしたその制作舞台裏にせまる。
- Keynotesアニメの表現技法を採り入れたVRミステリーアドベンチャーゲームの誕生秘話
- User Interfaceコンセプトは“VR上のAR”
- Characterルックはテクスチャ、動きはポーズ、要点を徹底的にしぼり込む
- Production Designだまし絵の表現技法を採り入れる
- Coding&Sound DesignUnityとシームレスに連携させる
User Interfaceコンセプトは“VR上のAR”
2018年7月10日(火)22時からCAMPFIREでスタートしたクラウドファンディングがわずか17時間で目標金額を達成するなど、発売前から高い注目をあつめる本作。その魅力の大きな源泉が、VR空間にごく自然なかたちで表示されるテキストだろう。デモを体験しても終始快適に映し出されるUIに込められた創意工夫を紹介する。
Characterルックはテクスチャ、動きはポーズ、要点を徹底的にしぼり込む
圧倒的な個性を放つ、LAM氏のオリジナルキャラクターたちが3DCGで描かれることも『東京クロノス』の大きな魅力だ。1シーンに最大8キャラが同時に登場することも相まって、クオリティと処理負荷とのせめぎ合いが制作終盤まで続いたという。
特別企画&連載記事
短期連載
- アカツキ ロジカルクリエイティブ Logic 06
HOT STUFF
- 北米流プリビズメソッド
- TVアニメ『プラネット・ウィズ』
- Cutting Edge流CM制作
TVアニメ『プラネット・ウィズ』
CafeGroupが2017年9月に設立した萌(もえ)は、アニメCG制作に特化した新興プロダクションで、デザイン・モデリング・アニメーション・撮影の全工程が社内で完結する。オリジナルTVアニメシリーズ『プラネット・ウィズ』(2018)では、全12話913カットのCGを設立直後の萌が約7ヶ月で制作した。本記事では、その高い制作力を紹介する。
Cutting Edge流CM制作
企画から完成まで短期間で制作するCMの現場。世界トップクラスの技術をもち、オーストラリア最大級のポストプロダクションスタジオCutting Edgeの日本スタジオが得意とする分野でもある。今回はCutting Edge流のCM制作について中心スタッフに話を聞いた。
SERIAL
- アニメCGの現場
- VFXアナトミー
- 世界大諸説史
- 画龍点睛
- NEO ACT
- ACADEMIC meets INDUSTRY
- 20人に聞く
アニメCGの現場
TVアニメ『ゾンビランドサガ』
本作の魅力の中でも、7人のキャラクターがライブごとに変わる衣装をまとって、それぞれの振り付けを踊るライブシーンの完成度の高さは、作品が絶大な支持を得た大きな要因のひとつだろう。CGディレクターの岩崎浩平氏は「ライブパートは作画アニメの中の1パートです。ダンス中に作画のカットも挟むので、作画に寄せる画づくりに注力しました」と話す。
VFXアナトミー
映画『キングダム』
累計発行部数3,800万部超(2019年1月現在)を記録するというヒット作であるが、その壮大なスケールから映画化は不可能と言われてきた。そんな大作を、『GANTZ』シリーズ(2011)や『アイアムアヒーロー』(2016)をヒットさせたことでも知られる佐藤信介監督が待望の実写映画化したのが本作だ。リードVFXスタジオを務めたのは、Spade&Co.(スペード・アンド・カンパニー)。昨年公開され、興収37億を達成した大ヒット作『銀魂2 掟は破るためにこそある』でもリードVFXスタジオを務めた同社だが、本企画が舞い込んだのは2017年の秋だったという。
画龍点睛
Bone Robot
最近、大好きだった漫画が映画化されるなどして、SFやロボットメカものを数多く目にするようになりました。今回はそれらに刺激され、メカものの作品です。いくつになっても刺激を受けて3DCGをつくるのはとてもドキドキして楽しいものですね!