特殊効果が起こす「魔法」の秘密を解き明かす!
ディズニーアニメーションでは、「土」「大気」「火」「水」といったエレメントが細部まで、魅力的かつ生き生きとアニメートされています。
時にリアルに、時にシュールに表現される特殊効果は、アニメーションに魔法の力を与えます。それは、ディズニーアニメーションスタジオで培われてきたノウハウの集大成でもあります。
数々の作品にアニメーターおよび特殊効果のスーパーバイザーとして参加し、特殊効果、特に流体の第一人者として知られるてきた著者が、エレメントのアニメーションの秘密をひも解きます。
第2版となる本書では、第1版では概説にとどまったという反省をふまえ、取り上げるエレメントを絞り込み、水(流体)について深く分析しています。次に、それをほかのエレメントに応用し、アニメーションに生かす方法と考え方に広げていきます。
エフェクトアニメーションは、リアルで自然に見えさえすれば、どのアニメーションにも通用するわけではありません。実際にアニメーションできる程度に「簡略化」し、「様式化」によって作品全体のスタイルに馴染ませる必要があります。
そのような工程を経てなおかつ「現実的」だと思える特殊効果は、どのようにして作られてきたのでしょうか?
本書は「Elemental Magic, Volume 2: The Technique of Special Effects Animation 」(Focal Press刊)の日本語版です。
■著者について
ジョセフ・ギランド
業界で35年を超えるキャリアを重ね、効果を専門とするアニメーターとして知られています。「ブラザーベア」「ポカホンタス」など、多数のディズニーアニメーション作品にクレジットされ、「ターザン」「リロ&スティッチ」ではスペシャルエフェクトスーパーバイザーを務めました。
序文 ウェイン・キンベル
Chapter 1 – エレメントとは何か
Chapter 2 – 波
Chapter 3 – 水しぶき
Chapter 4 – 火
Chapter 5 – 爆発
Chapter 6 – 魔法