第1特集
ここまでできるBlender
ライト層から第一線のアーティストまで世界中で広く愛されている無料で使えるオープンソースの3DCGソフト「Blender」。バーチャルYouTuberなど、Blenderが活用されている3DCGベースのコンテンツ需要が爆発的に高まっている今、これまで食わず嫌いだった人に向けて、その真価を徹底調査する。
- INTRO Blenderオーバービュー&バージョン2.8の新機能
- BASIC これだけ覚えれば怖くない! Blender初級マニュアル
- TIPS 『四月は君の嘘』EDにおけるBlenderを使ったカメラマップ
- CASE BlenderとSubstanceでつくるフォトリアルな3Dモデル
INTRO Blenderオーバービュー&バージョン2.8の新機能
ここでは、Blender情報を集約したWebサイト「CGRAD PROJECT」を運営し、Blenderにまつわる多数の著書をもつBlender界の権威のひとり、藤堂++氏にご登場いただき、Blenderが現在どんな分野で活用されているか、よくある疑問に対する回答、そして現在開発中の新バージョン2.8の新機能について紹介してもらった。
CASE BlenderとSubstanceでつくるフォトリアルな3Dモデル
ハイエンドなゲームや映像向けのアセット制作を手がけるStudio GUFFAW。同社ではメインツールのひとつとして、Blenderを利用していることを公言している。ここでは、Max Puliero氏のオリジナル作品『Runner 4.9』のメイキングを中心になぜBlenderを使うのか、そのメリットや改善すべきポイントについて聞いた。
第2特集
はじめよう! 3D Paint
シーンリニアワークフローや物理ベースレンダリング(PBR)の浸透と相まって、国内でも導入が進む3Dペイント。今回は定評ある3Dペイント機能搭載ツールのうち、比較的手頃な3D-CoatとSubstance Painterを例に、初心者でもすぐに取り入れられるTIPSを紹介する。
- Touch 1 3D-Coatを中心としたPBRペイントワークを徹底解説 by 坂本一樹 a.k.a ますく
- Touch 2 Substance Painterによるローモデルに対するディテールアップ by めっちん(SHADE)
Touch 1 3D-Coatを中心としたPBRペイントワークを徹底解説 by 坂本一樹 a.k.a ますく
モデリングから質感付けまで一連のアセット制作をワンストップで行える、しかも値段もお手頃と、3D-Coatの魅力は多岐にわたります。今回は3D-Coatが高い優位性をほこるPBRペイントに焦点を当てて、外部ツールとの連携を織り交ぜつつ詳しく解説していきます。
Touch 2 Substance Painterによるローモデルに対するディテールアップ by めっちん(SHADE)
日本国内でも導入が増えているSubstance Painter。今回は主にゲームの企画、開発、制作で活躍しているSHADEの中核アーティストに、日頃から活用しているテクスチャリングによる質感付けTIPSを紹介してもらった。
特別企画&連載記事
SPECIAL
- 水崎淳平×中島かずき×岡崎能士 『ニンジャバットマン』日本のアニメとしての挑戦
水崎淳平×中島かずき×岡崎能士 『ニンジャバットマン』日本のアニメとしての挑戦
アメコミ屈指の人気作『バットマン』を、日本のアニメの流儀で料理した本作。カッコ良くリデザインされたキャラクターが、ケレン味たっぷりの展開で、3DCGをベースにしたセル調のルックで描き出されるという豪華さだ。公開直前の今、それらを担った上流工程のキーマン3人に話を聞いた。
HOT STUFF
- MRシアター「TYFFONIUM」
- Unreal Engine 4 最新動向
- TVアニメ『HUGっと!プリキュア』ED
TVアニメ『HUGっと!プリキュア』ED
TVアニメ『プリキュア』シリーズの見どころのひとつに、CGのキャラクターがダンスするエンディングアニメーションがある。今回は、最新作『HUGっと!プリキュア』前期エンディングの制作秘話を、中核スタッフに伺った。
SERIAL
- Game Graphics Studio
- アニメCGの現場
- VFXアナトミー
- デジタル造形ノート
- Observant Eye
- ModelingCafe ART コンセプトアート講座
- 画龍点晴
- アニメーションスタイル
Game Graphics Studio
『Caligula Overdose/カリギュラ オーバードーズ』
2016年に発売された『Caligula -カリギュラ-』(PS Vita)がゲームエンジンにUnreal Engine 4を採用し、シナリオやビジュアルなど、多数の要素を追加した『Caligula Overdose/カリギュラ オーバードーズ』(PS4)となって登場。Unreal Engine 4をフル活用した制作に迫る。
アニメCGの現場
『フルメタル・パニック!Invisible Victory』
前シリーズの正当な続編として描かれている本作は、作画で制作された前作と異なり、CGがふんだんに用いられている。そのCG制作を担当しているのが、2015年に設立されたジーベックCG部だ。実は同社では過去にも一度CGの部署が起ち上げられたが、本作の制作に合わせて心機一転、再編成されたという。スタッフは総勢8名と少数ながら、それぞれが情熱と技術をもった精鋭たちだ。
VFXアナトミー
NHKスペシャル『人類誕生』
NHKスペシャル『人類誕生』シリーズは、われわれ人類が誕生にいたるまでの進化の過程をひもとくドキュメンタリー。そのCG・VFX制作をリードしたのは、映画『KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV』(2016)で話題をあつめたメンバーを中心とするスクウェア・エニックスと今年4月にスクウェア・エニックスグループとして新たに誕生したLuminousProductionsである。