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講義の詳細
近年需要が増す破壊FXだが、ビル破壊のような大規模破壊は勿論、ゲームのシネマティックや遊技機案件等で等身大のキャラクターが絡む破壊FXは特に需要増加の傾向にあります。しかし、ただでさえ複雑になりがちな破壊FXで更に激しくアニメーションするキャラクターが絡んでくると難易度は指数的に上がってしまいます。その為、なかなかタイトなスケジュールの中でクオリティが上がらずにアーティストが疲弊してしまうということを多々耳にします。本講座ではそのような状況を打破するための解決策としてすぐに実際の仕事で使えるテクニックを紹介します。これを機にいかにステルスワークスが高難易度の破壊FXを大量に捌いているか、その一端を垣間見ていただければと思います。
講師の紹介
StealthWorks CEO
米岡 馨 氏
2002〜2011年にかけて、アニマ(旧笹原組)、アニマロイド、デジタル・メディア・ラボ、オムニバス・ジャパン、オキシボットなど、複数の国内プロダクションでCG制作に携わる。2011年、エフェクトアーティストとして、PIXOMONDOのベルリンスタジオへ移籍。2012年、ScanlineVFXのバンクーバースタジオへ移籍。両社で学んだハリウッドクオリティのエフェクト制作を日本で実現するため、帰国を決意。2014年、帰国。2015年、エフェクト専門プロダクションのステルスワークスを設立。 『evangelion : Another Impact(Confidential)』、『シン・ゴジラ』、『キングスグレイブ』、『鋼の錬金術師』などの多くの著名タイトルのヒーローショットを担当。 2017年中目黒オフィスを立ち上げ事業拡大中。
カリキュラム
効率のいいセットアップ、ワークフローとは?
・エフェクトアーティストに必要な心構えとは?
・理想的な破壊モデルの構造
・JCGSカッターを使ったプリカットモデル、ConvexHullモデルの作成
・シーン構築の際の注意事項(アニメーションのプリロール、可変スロー、カット繋ぎへの対応)
・背景モデルの効率のいいマテリアルの持たせ方
シミュレーションのオプティマイズ
・サーチパーティクルとは?
・ローモデル→ハイモデルへのすり替え
・BulletのSimの精度の上げ方
・ベロシティー、スピンオーバーライドでシミュレーション暴発を防ぐ
・データチャンネルとメモリーの使い方
・ベクトルの基礎と応用
・FlowSolverを使ったセカンダリーの高速理処理
・HiralchyRecordを使ったキャッシュの取り方
・リファレンスとPAttach
・ShapeNoiseを使ったディティールアップ
煙のシミュレーションとレンダリング
・Windパーティクルを使った簡易的なFumeのコリジョン
・知ってると得をするFumeTips
・煙のレンダリングにVrayVolumeGridを使う利点と注意点
・マテリアルオーバーライドでマテリアルの管理
・TPキャッシュのレンダリングのオプティマイズの方法
対象者
エフェクトアーティスト全般(3dsMax、TP、Fume経験者以外でも可)
開催概要
- 開催日
- 2018年5月30日(水) 17:00 - 20:00
- ソフトウェア
- 3dxMax、thinkingParticles、FumeFX
- 開催場所
- エッサム神田ホール2号館 3階・大会議室(2-301)(地図を見る)