第1特集
フォトグラメトリー考察
近年、複数の写真素材から人物や背景などの3Dモデルを生成する「フォトグラメトリー」の事例が増えてきた。今回は人物の事例を中心にフォトグラメトリーの撮影サービスを行なっているスタジオの設立経緯や使用している機材など「撮影視点」と、撮影された素材の活用例など「3DCG視点」の両方から紐解いていく。さらに3Dスキャナの導入事例や実制作で役立ちそうなツールレビューなども合わせて紹介しよう。
- CASE 001
AVATTA
- CASE 002
ピクチャーエレメント
- CASE 003
白組
- CASE 004
コロビト
- REVIEW
What's Wrap3!?
CASE 002
ピクチャーエレメント
以前からイメージベースト・モデリングという写真ベースのモデリング手法は存在していたが、そこから一歩踏み出したフォトグラメトリーは、複数の写真をベースに視差を利用して位置情報を解析し、3Dデータを生成する測量技術である。短時間でリアルな3Dモデルを生成できるため、物量もクオリティも求められる映画業界で特に重宝される、今注目の技術だ。ここでは、ボディスキャンシステムを構築してVFXで活用しているピクチャーエレメントにお話を伺った。
CASE 004
コロビト
製造業などCADデータを扱う業界や限られたスペースで精密な形状をスキャンするためには、手に持てるサイズで、シンプルかつ高速に高精度の3Dデータを撮影できるポータブル3Dスキャナも欠かすことができないだろう。ここでは、ポータブル3Dスキャナの中でも高精度かつ優れた携帯性を誇り、信頼性の高い3Dデータの撮影に定評のあるGo!SCAN 3Dシリーズを導入したコロビトの事例を詳しく紹介していく。
第2特集
メカCG究極テクニック2017
今回の「メカCG究極テクニック」は、映画『GANTZ:O』(2016)に登場したガンツロボとガンツバイクの制作をモデラーの帆足タケヒコ氏(studio Picapixels)が自ら解説。表紙ビジュアルのメイキングも紹介する。さらに後半は、CG講師であり、モデラーとしても活躍するIKA 重田良亮氏による解説だ。オリジナルメカキャラクターを例にモデリングからPBRペイント、リアルタイムレンダリングまで、現場ですぐに使える“技”を指南する。
- Modeling TIPS 01
映画『GANTZ:O』ガンツロボ&ガンツバイク
- The Making of Cover
表紙ビジュアルができるまで
- Modeling TIPS 02
近未来の世界のボディスーツキャラクター
HModeling TIPS 01
映画『GANTZ:O』ガンツロボ&ガンツバイク
本誌でもお馴染み、業界屈指のメカモデラー・帆足タケヒコ氏。今回は特別に帆足氏が自ら、実際の映画に登場したメカの解説をしてくれることになった。フルCG映画『GANTZ:O』の「ガンツロボ」と「ガンツバイク」を例に氏のテクニックをみていこう。
Modeling TIPS 02
近未来の世界のボディスーツキャラクター
ここからは3DCG講師として指導育成の分野で活躍し、フリーのモデラーとしても活動しているIKA 重田良亮氏による解説。モデリング、およびテクスチャ関連の制作について、コツを紹介してもらった。
特別企画&連載記事
HOT STUFF
- 『バイオハザード7 レジデント イービル』
- 『けものフレンズ』by ヤオヨロズ
『バイオハザード7 レジデント イービル』
今年1月26日(木)、ついに発売された『バイオハザード7 レジデント イービル』。カプコンの主力のひとつである『バイオ』シリーズ最新作となる本作には今回、新生と呼ぶにふさわしい数多くの挑戦が詰め込まれている。根源たる恐怖にフォーカスを定めたその詳細について、いま紐解く。
SERIAL
- Game Graphics Studio
- アニメCGの現場
- VFXアナトミー
- デジタル造形ノート
- Observant Eye
- ModelingCafeコンセプトモデリング講座
- JET STUDIO Effect Lab.
- Houdini cook Book
- 画龍点晴
- アニメーションスタイル
- Open Up!
Game Graphics Studio
『GRAVITY DAZE 2』
2012年2月にPS Vitaで発売され、独特の「重力アクション」と手描き感のある美麗なグラフィックが好評を博した『GRAVITY DAZE』。その続編が約5年の時を経てPS4で発売となった。グラフィックもボリュームも格段にレベルアップした本作の開発を8ページにわたって紐解く。
アニメCGの現場
劇場版『黒執事 Book of the Atlantic』
枢 やな原作、月刊『Gファンタジー』連載の『黒執事』。最新作の劇場版『黒執事 Book of the Atlantic』は、原作の「豪華客船編」をアニメ化したもので、20世紀初頭の悲劇の処女航海で知られる豪華客船タイタニック号を彷彿させる船が登場する。CG制作の中核を担ったのは、CG監督の茶谷崇裕氏をはじめとするA-1Picturesのスタッフだが、外部のCG制作会社(合計8社)やフリーランスの献身的な協力がなければ、実現不可能な物量のCGだったという。
VFXアナトミー
『Beyond the Moment of Beauty - Into the Galaxy』
本作は、元Prologue Filmsで、現在は日本を拠点にフリーランスのモーションデザイナー/ディレクターとして活動する佐藤隆之氏のオリジナル最新作だ。2014年に発表した佐藤氏にとって初のオリジナル短編『The Moment of Beauty』の続編にあたるが、実は独立した別作品としてつくりはじめていたそうだ。
デジタル造形ノート
『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語』 アルティメットまどか〜叛逆の物語〜
今回はアニプレックスから販売される「アルティメットまどか〜叛逆の物語〜」のメイキングを紹介する。このフィギュアは蒼樹うめ氏の描き下ろしイラストを基に忠実につくられた、ダイナミックでボリューム感のある作品だ。手がけたのは本誌209号で紹介した「巴マミ 舞妓Ver.」などをはじめ、多くのフィギュアを手がけているストロンガーの小田ツヨシ氏と原型師・宮嶋克佳氏のコンビだ。