粘土彫刻にも、デジタルスカルプティングにも!
人体の構造、動きの仕組み、原則を知り、バランス、リアルさ、豊かなニュアンスをモノにする!
人体彫刻の名手、フィリップ・ファラウトが、人体という複雑な題材にどう取り組むか、その方法をくまなく見せます。700点を超える写真とイラストを使い、頭部、胴体、腕、手、脚、足を部位ごとに、最後は全身の造形まで順にお見せします。
造形力の向上に加え、立体造形の観点からアナトミーを理解することも大切な目標の1つです。 粘土彫刻家、そしてデジタルスカルプターにとって、構造、面、バランス、細部の表現に関する貴重な情報源になるはずです。
本書で解説すること:
小型の彫刻から実物大の彫刻まで
人体の各部位を面から構築する手順
リズムのラインとS字曲線の説明
骨格と筋肉の図解
手と足の豊富な作例
焼成と仕上げのテクニック
著者について
フィリップ・ファラウトは、フランスのGermain Sommeillierで学び、木彫刻およびフランス伝統の木製家具制作で学位を取得しました。ヨーロッパ諸国、アジア、アフリカ、カリブ海などの地域を精力的にめぐり、そこで吸収した各地の文化が、彼の肖像作品に影響を与えています。バージニア州のチェサピーク湾岸地域に居を構えてからは、粘土による頭部の彫刻に興味を持ちます。
ニューヨーク州イサカで生まれたチャリシー・スコット・ファラウトは、シラキュース大学でイラストレーションを専攻し、極めて優秀な成績で卒業しました。彼女の磁器デザインに関する写真や記事は、数々の業界誌に掲載されています。
ファラウト夫妻は、互いの持てる技能を合わせて1994 年にPCF Studios を設立。幅広い業界向けにプロトタイプ、特殊用途の彫刻ツール、立体のリファレンスマテリアル、彫刻技法を解説したビデオシリーズを制作しています。
また、6インチの磁器像から石やブロンズ製のモニュメントまで、数多くのオリジナル作品を制作しています。フィリップは、全米彫刻家協会が開催している展覧会や、全米肖像協会のニューヨーク市での例年の展覧会に出品しています。加えて、国際的に知られる専門家のベティ・パット・ガトリフのもと、複顔の研究も続けています。
彫刻家の育成にも注力する夫妻は、米国やカナダの各地に出向き、民間のスタジオや教育機関で肖像彫刻を教えています。