第1特集
映画『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』
『機動警察パトレイバー』完全オリジナル実写作品の長編劇場版となる本作。 2014年4月より、全7章のシリーズ版が順次劇場公開されていたが、 今回はその完結編として特車二課パトレイバー中隊と テロリスト集団との最終決戦が描かれている。 98式AVイングラムに加えて、戦闘ヘリ・AH-88J2改“グレイゴースト”や テロに見舞われる東京など、膨大な量のVFXを担当した オムニバス・ジャパンへの取材を基に、制作のながれを余すところなく解説する。
- Workflow&Tool development
長期プロジェクトを支えたワークフロー構築とツール開発
- Modeling&Animation
98式AVイングラムやグレイゴーストの作成
- Effect&SceneMaking
膨大なVFX技術がつぎ込まれたシーンの作成
- Special SceneMaking
グレイゴーストの熱光学迷彩エフェクト
- Composite
事前にベースの設計が行われたコンポジット
- Round Table Talk
精到な事前準備と意欲的な挑戦をふり返る
Modeling&Animation
98式AVイングラムやグレイゴーストの作成
3DCGで描かれた要素の中でも特に活躍するのが主役とも言えるイングラム。 そして、そのイングラムと戦うことになる戦闘ヘリのグレイゴーストだ。 ここではそれらのモデリングからリギング、さらに、アニメーション付けまでを解説していこう。
Special SceneMaking
グレイゴーストの熱光学迷彩エフェクト
数々のVFX技術が投入された本作だが、 中でも手の込んだ表現のひとつがグレイゴーストの熱光学迷彩エフェクトだ。 機体表面のパネルが光った後、徐々に背景に溶け込んで姿を消していく。 ここではモデルの作成からコンポジットにいたるまで、一連の制作を紹介しよう。
第2特集
春の人体モデリング
リアルやデフォルメなどを問わず、あらゆるデジタル・コンテンツに必須と言っても過ではない人型キャラクター。 3DCG制作者であれば一度は経験のある人体のモデリングメソッドについて、新生活が始まるこの季節に改めて考えてみよう。
- SideA High Polygon
美術解剖学とデジタルスカルプティング
- SideB Low Polygon
スマホゲーム向けキャラクターモデリング
SideA High Polygon
美術解剖学とデジタルスカルプティング
まずは、ハイポリゴン。 転じて写実的(リアリスティック)なアプローチの人体モデリングということで、 人間の骨格を美術解剖図を基づき忠実にモデリングしていく手順を紹介しよう。 今回はZBrushによるデジタルスカルプティングを行なった。
SideB Low Polygon
スマホゲーム向けキャラクターモデリング
そして、ローポリ。 市場が急成長中であるスマホゲーム向けのプレイヤーキャラクターという設定の下、女性キャラをモデリングしていく。
特別企画&連載記事
HOT STUFF
- 続・デジタル出力物の表面処理法 by エルドラモデル
- 放送90年ドラマ『紅白が生まれた日』
- VR作品『日光東照宮 国宝 陽明門』
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潜水艦イ401 超重力砲ver. 改造キット
- GDC 2015
- TOYOTA Camryイベント映像
『New Camry Dynamic but Gentle Atlantic Road』
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続・デジタル出力物の表面処理法 by エルドラモデル
前回(本誌200号)にひき続き、フィギュアのデジタル原型で利用頻度の高い 「ProJet HD3500」(3D Systems)による出力物の表面処理について解説します。 ただし今回はワークフローよりも、これまでに実際に行なってきた アナログ作業による出力パーツの修正内容の紹介に重きをおいて解説していきます。
『蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-』
潜水艦イ401 超重力砲ver. 改造キット
昨今、デジタル造形も身近な存在になった。 今回は青島文化教材社が発売する『蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-』の潜水艦イ401の改造キットを例に、Rhinocerosを用いた造形技法について紐解いていく。
TVアニメ『暗殺教室』
現在放送中のTVアニメ『暗殺教室』は、 毎週放送されるTVシリーズでありながら一定のクオリティを維持し続けている。 その背景には、3DCGワークの存在があった。今回は美術スタッフの全面協力を経て、 良い作品づくりに真っ向から挑んだラークスエンタテインメントの取り組みを紹介する。
SERIAL
- Game Graphics Studio
- VFXアナトミー
- アニメCGの現場
- JET STUDIO Effect Lab.
- Houdini Cook Book
- 画龍点晴
- Digital Video for VFX
- Motion Sack of Stunt Man
- アニメーションスタイル
- アニメ作画School
- 海外で働く日本人アーティスト
Game Graphics Studio
『龍が如く0 誓いの場所』
本作は、ゲーム内の時系列としてはシリーズ処女作である『龍が如く』以前を描いた作品だ。 そのためPS4で神室町が描かれる初めての作品となり、バブル期の派手さと雑然さが入り混じった様子は プレイヤーに新しい発見と新鮮さを与えるクオリティに仕上がっている。
VFXアナトミー
『神撃のバハムート GENESIS』
ソーシャルゲームでもお馴染みの同タイトルゲームの世界観をアニメ化した本作は、作画と3DCGのハイブリッドな構成になっており、3DCGの制作はサブリメイションが担当している。スタッフたちは本作のアニメーション制作会社であるMAPPAに席を置いて制作にあたり、6名でスタートした作業は、最終的には外注を含め10名ほどで各話の制作が行われるようになった。