第1特集
アニメCG2015
アニメーション制作において、3DCGはもはや当たり前の存在となっている。背景やレイアウトの補助、メカやボール等の表現、キャラクターアニメーションなどなど、セルルックを目指すものもあれば、あえてCGの質感やCGらしさを押し出して描くこともある。本特集では今注目の映画やTVアニメなどの作品を例にメイキングを紹介しつつ、3DCGはもちろん、ロトアニメーションやデジタル作画についても触れていく。無限の可能性をもつアニメーションの世界へ、さぁ踏み込んでみよう♪
- 映画『花とアリス殺人事件』
ロックウェルアイズ&STEVE N' STEVEN
- 『映画プリキュアオールスターズ 春のカーニバル♪』
東映アニメーション
- TVアニメ『シドニアの騎士 第九惑星戦役』
ポリゴン・ピクチュアズ
- TVアニメ『黒子のバスケ』
ランドック・スタジオ
- TVアニメ『トライブクルクル』
旭プロダクション&トランジスタ・スタジオ
- TVアニメ『ハイキュー!!』&
『閃乱カグラ ESTIVAL VERSUS -少女達の選択-』
内アニメーション/ダンデライオンアニメーションスタジオ
映画『花とアリス殺人事件』
ロックウェルアイズ&STEVE N' STEVEN
独特な世界観をもち、熱烈なファンも多い岩井俊二監督が初となる長編アニーションに挑んだ。若手実力派アーティストが集う新進気鋭のスタジオSTEVE N' STEVENによる3DCGと、岩井監督自ら率いるRockwell Eyesによるロトアニメーションの競演も見逃せない本作のメイキングをそれぞれ紹介する。
『映画プリキュアオールスターズ 春のカーニバル♪』
東映アニメーション
長年女の子に人気の『映画プリキュアオールスターズ』だが、10年以上にわたるシリーズを重ね、本作ではついに40人ものプリキュアが登場する。異なるシリーズのキャラクターの扱いや本作での挑戦など、春のカーニバルの裏側に迫っていこう。
第2特集
加速するデジタル造形
2月8日(日)に開催された「ワンダーフェスティバル2015[冬]」においてもデジタル原型によるガレージキットの展示が目についた。今回は、ワンフェスで注目したデジタル原型メイキングや、デジタル出力品の表面加工TIPSなど、フィギュア製作における最新の3Dプリント事情を追う。
- MAKING
「ワンダーフェスティバル2015[冬]」出展作品メイキング
・『JKT12S-FRCL』(『JK FIGURE』シリーズ) by まっつく
・『ミント初音ミク』 by 紙パレット
・『MINORI mdl.1』&『L05 Fisherman』 by 長崎さとる
・『レッドドラゴン』 by Rocket
- TIPS
デジタル出力物の表面処理テクニック
by 潤(エルドラモデル)
REPORT
高性能3Dプリンタ出力体験記
by ModelingCafe
MAKING
「ワンダーフェスティバル2015[冬]」出展作品メイキング
・『JKT12S-FRCL』(『JK FIGURE』シリーズ) by まっつく
リアル路線でありながらも、随所にデフォルメが施されている、そして何よりもエッジのたったモチーフが話題を集める『JK FIGURE』プロジェクト。その名の通り女子高生のフィギュアだが、造形が素晴らしいだけでなく、ポーズやシチュエーションが実にツボを押さえており、有名な原型師や造形作家の中にもファンが多い。原型師のまっつく氏は、デジタルオンリーの造形サークル「MK2.」として、2012年の冬からワンダーフェスティバルを中心に活動中だ。
TIPS
デジタル出力物の表面処理テクニック
by 潤(エルドラモデル)
これまで本誌の「デジタル造形」関連の記事では、立体出力向けの3DCGモデリングを中心に、バーツ分割についての事例やTIPSに重点を置いてきた。しかし、最終的なフィギュアのクオリティを決めるのは、出力後の磨きやディテール調整であることは言うまでもない。今回は、豊富なアナログ造型(手原型)の経験を下に、デジタル原型師たちへのサポート業務も精力的に手がけるエルドラモデルの潤氏に出力物の加工テクニックを解説してもらおう。
特別企画&連載記事
短期連載
- 創刊200号達成記念・特大読者プレゼント!
- 200号までのあゆみ
〜バックナンバーからふり返るCG・VFXの変遷〜
HOT STUFF
- ピクミン短編アニメ集『PIKMIN Short Movies』
- RIF『あいまいなまま』ミュージックビデオ
- 「新・松竹マーク」劇場作品オープニングロゴ映像
- LightWave 2015
ピクミン短編アニメ集『PIKMIN Short Movies』
2001年にニンテンドーゲームキューブ用タイトルとして誕生以降、その独創的な世界観と愛くるしいキャラクターから多くのファンを獲得し続けている『ピクミン』。そんな人気シリーズから、初めてのアニメーション作品が登場した。アニメーション制作を手がけたダイナモピクチャーズの画づくりに迫る。
SERIAL
- Game Graphics Studio
- VFXアナトミー
- JET STUDIO Effect Lab.
- Houdini Cook Book
- 画龍点晴
- Digital Video for VFX
- Motion Sack of Stunt Man
- アニメーションスタイル
- アニメ作画School
- 海外で働く日本人アーティスト
Game Graphics Studio
『ドラゴンボール ゼノバース』
今年で30周年を迎える「ドラゴンボール」シリーズ。その魅力を最大限引き出すための本作のコンセプトが、最新の技術で「2015年版の新しいドラゴンボール・ビジュアル」をつくり出すこと。古き良きアニメの世界観を踏襲しつつ、今ならではの“リアルとトゥーンの最適解”を導き出す!
VFXアナトミー
映画『ジヌよさらば〜かむろば村へ〜』
この作品の独特な世界観を支えるVFXはグリオグルーヴのシネグリーオ、リンダ、アニマロイドの3社が担当している。作品の予算規模としては、中規模予算ということで、通常の製作方法では採算が難しい部類に入る製作予算だが、CGが得意な制作グループという利点を活かして、全社あげてのチャレンジとなったという。
画龍点晴
過去と未来の書庫
CGWORLDは今月で200号! おめでとうございます!毎号の積み重ねから、この大変な数字が生まれてきたのだと思います。お祝いに、200冊分を収めた古代の書庫を作成いたしました。今後も3DCG業界の最強の情報誌として、発展を楽しみにしております。ちなみに、この書庫にはまだ3倍は入りますので、よろしくお願いいたします。