15か国語に翻訳され、愛読されている、フォトグラファーによる、フォトグラファーのための写真作りの秘訣。
素晴らしい写真、記憶に残る写真は何が違うのでしょう?
撮影のはじまりは、カメラでも、ビューファインダー越しの光景でもありません。
フォトグラファーの頭の中です。また、撮りたいシーンを目前にしたら、勝負を分けるのは一瞬の反応です。
メモリーカードやフィルムに記録されるのは、頭の中で創り上げられた画像なのです。第一線で活躍するフォトグラファーであり、著作家でもあるマイケル・フリーマンが傑作を撮影し続けるトップレベルのフォトグラファーたちの秘訣と謎を解き明かします。
現実をそのままに写し取るために作られたカメラは今や、斬新な画像を示し、新しい解釈で被写体を定義することによって、好奇心をそそり、驚きを与えることを期待される媒体になりました。世界的ベストセラー「Photographer's Eye」の続編にあたる本書では、クリシェ(陳腐化) の回避、流行、スタイル、光、予期せぬことへの対処をはじめ、さまざまな切り口から写真を考察しています。また、最後の章では、ルックによる写真の演出方法を紹介します。
本書は、世界で50万人以上に読まれているベストセラー、『Photographer's Eye:写真の構図とデザインの考え方』の続編です。「The Photographer's Mind: Creative Thinking for Better Digital Photos 」(Ilex Press刊)の日本語版です。
CHAPTER 1:意 図
主題の重層化
見た目の麗しさ
さまざまな美
死せる怪物
クリシェとアイロニー
ありふれた光景を作品にする
リビール
CHAPTER 2:スタイル
表現の幅
古典的なバランス
調 和
視線の誘導
対 立
ローグラフィックスタイル
ミニマリズム
ハイグラフィックスタイル
意図した無秩序
CHAPTER 3:プロセス
画像テンプレート
インタラクティブな構図決め
タイミングと動き
ルック
ハイパーリアル
強化(エンリッチ)
抑制(ドレイン)
輝き(ルミナンス)
索 引
謝辞、写真クレジット、参考文献