ドローイングの実践レッスン − 本質を描く
ミケランジェロ、ダ・ヴィンチ、ルーベンスの時代から現代まで、アトリエ(工房)に伝えられてきた、古典技法を学ぶ、ドローイングの入門書。
優れた現代アーティストであり、著作者のジュリエット・アリスティデスが、時によって磨きあげられた理論と技法に基づき、現代的なドローイングの過程を分析し、説明します。また、制作過程の理解とドローイングの制作に必要な要素や周辺知識についても取り上げます。
各章は、1. ラインの性質、2. 観察と計測、3. 2次元形状の把握、4. 3次元形状の把握、5. 明暗を生かした構図、6. 陰影付け、の順に進みます。1つずつ、ゆっくりと概念を理解することで、誰にでも描くことができるようになります。
イタリアのフィレンツェで撮影された美しい映像が付属(ダウンロード、コンテンツは英語です)。描画の様子を動画で見ることで、内容の理解が進みます。
本書は、『Lessons in Classical Drawing: Essential Techniques from Inside the Atelier』(Watson-Guptill刊)の日本語版です。
ドローイングを本格的に始めたい方に最適な「ドローイングレッスン」(ボーンデジタル刊)との併読をお勧めします。
プロローグ
はじめに
Chapter 1 はじまりのライン
アーティストの目から見た世界
1. 1 実践の前に知っておくべき原則
1. 2 飛ぶ前に見る
1. 3 基本のビジョンを形成する
1. 4 ラインの言語
1. 5 重要なラインを見つける
1. 6 さまざまな種類のライン
1. 7 柔軟に。軽いタッチで
<画材を選択する>
Lesson 1:名画の模写
Chapter 2 調和のとれた関係
比率の研究
2. 1 自然から学ぶ
2. 2 アーティストのスキーム
2. 3 ビジュアルランドマークを見つける
2. 4 計測方法を学ぶ
2. 5 サイトサイズ法について
2. 6 作品を修正する
2. 7 新たな目で見る
Lesson 2:計測によるドローイング
Chapter 3 エレガントな輪郭
ラインに関する考察
3. 1 静かなラインの力
3. 2 形状を描く
3. 3 スキームを使用する
3. 4 ネガティブシェイプを見つける
3. 5 輪郭を精緻に描く
3. 6 リズムを作る
3. 7 ラインの強弱
3. 8 ラインで空気遠近法を表現する
Lesson 3:リズムのある線画
Chapter 4 奥行きの錯覚
3 番目の次元
4. 1 立体の幾何学形状を見つける
4. 2 単純な幾何学形状を使用する
4. 3 3 番目の次元を示す
4. 4 透視図法を利用する
4. 5 楕円の重要性
<楕円の描き方>
4. 6 立体のオブジェクトを描く
4. 7 立体としての人物ドローイング
4. 8 体幹の3 つの主要部位を描く
4. 9 人体の小さい部位を描く
Lesson 4:立体を描く
Chapter 5 明度の構図
グレーの濃淡のパレット
5. 1 パターンをつくる
5. 2 明暗を使って単純化する
5. 3 明度スケールを作成する
5. 4 明度の構図を使用する
5. 5 相対的な明るさ
5. 6 暗部の形状を決める
5. 7 焦点を選択する
5. 8 明暗のバランスを見つける
<構図を決める>
Lesson 5:明暗のスケッチ
Chapter 6 光と影
フォームと質感を描き出す
6. 1 光と陰影でボリュームを作る
<伝統的な光の原則>
6. 2 対象を照らす
<暗部から描く>
6. 3 2 種類の暗部
6. 4 暗部の構造
6. 5 明暗境界線
6. 6 ハーフトーン
6. 7 反射光
6. 8 ハイライト
6. 9 フォームドローイングの実践的なヒント
6. まとめ
Lesson 6:フォームドローイング